IEC82079-1基準に沿って制作
2012年に取扱説明書を含む使用説明についての国際規格であるIEC82079-1が発行されました。
IEC82079-1には115個の要求項目があり、例えば以下のようなことが書かれています。
製品の一部としての使用説明
IEC82079-1によると、製品には、その製品の使用目的に合致した製品を使用するユーザーが知る必要のある、すべての情報を含んだ使用説明(取り扱い説明)書が添付されていなければならない、とあります。
情報の整合性
製造者から消費者に提供される情報について、整合性が求められています。例えばパッケージや広告、web上の情報に関して一貫性を持つことが必要になります。
使用説明の提供媒体の自由
使用説明の提供が紙に限定されなくなり、webのみで配信することも可能となりました。と当時にweb上での使用説明も紙の使用説明と同様な水準を求められることになります。
販売後の使用説明の提供義務(Webでの提供・閲覧)
使用説明書は予想耐用年数の間コピーを保存しなければならなく、消費者向け製品の使用説明はウェブサイトで公開して、検索できるようにすることが好ましいとしています。
使用説明の作成、校正について
IEC82079-1には「使用説明の作成は、チェック及び校正も含め、専門的知識をもった執筆者又は専門家の責務としなければならない。」とあり、執筆者の質にも言及しています。
この基準は、一般消費者向けのすべての製品の使用説明について規定されています。
また、この基準の前身であるIEC62079と比べ、Webでの利用を踏まえた内容になっています。
将来的にCEマーキングにも必要な基準になると予想され、この基準に適合することには大きなメリットがあります。
テックスでは、IEC82079-1に準拠したマニュアルを作成することができます。
※IECについて
IEC(International Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)は、電気、電子および関連技術に関する分野のすべての技術に関する国際規格を作成、および発行している世界規模の主導的機関です。